自信がないのは、勉強したのに保育科のテストの成績が良くなかったからだし、寿退職して彼の地元に行くはずが行けなくなったから、地元の大分に戻るしかなかっただけだもん。
「お前がくそ真面目過ぎてイライラするっていってんの」
「だから、何で――」
言い返そうと思って、部長の目を見たら何も言えなくなった。
見てる。
部長のタレ目で真っすぐな瞳が、私の心の奥を見透かすように。
睨まれてる。
「何でか、分かってんだろ?」
――逸らせない。
「わ、分かりません!」
「――分かれ。ってか、認めろ」
「意味が分かりまーー」
終わりのない押し門燈をしていた時だった。
「いたいた! お待たせしましたー! みなみ先生!」
その瞬間ふわりと花が舞うように、緊張していた空気が和らいだ。
にこにこ笑いながら駆け寄る明美先生と対照的に両手にジュースを握りつぶすように持って怖い顔で此方を睨む侑哉。
うん。侑哉も仕組まれたって気づいてるのかな。
苦笑いを浮かべてしまうけど、助かった。



