やっぱ、全然優しくない。ってか馬鹿にされてる?
「あの、弟は関係ないですよ?」
「あるだろ。なきゃ、逃げねーよ、お前は。いつでも弟に逃げて来たんじゃねーの?
お前らかなりのシスコンブラコンだし」
「なっ」
なんで、そんな二、三回しか侑哉に会ってないのに分かった風に話すの?
私と侑哉のこと、そんなに知らないくせに。
「お前、保育系の短大で免許取ったくせに先生になる自信がなくてウチの会社に入ってきてたじゃん。なのに、大分帰ってすぐに保育士始められてるのは、弟のおかげじゃねーの?」
「そ、れはちがいます。ホントに偶然です」
「弟がいなきゃ出来ない、困ったら弟に頼る、そんなんお前の努力や頑張りが無駄になるからやめときな。失敗して迷って、んで俺みたいなやつに頼ればいいんだって」
「部長には関係ないです!!!!」
つい、大声を出してしまって、屋外イルカプールのベンチに座っている人たちが何人もこっちを振り返ってくる。
恥ずかしいのに、悔しくて手の震えが止まらない。
いきなりやってきたくせに、なんでそんな事、部長に言われなきゃいけないの?



