多分、早く着いたから前の方で見ているんだろうな。
これは本当にお昼までは合流できないかも。
仕方ないから、お仕事にきたんだと自分に言い聞かせよう。
「あの、保育園で回るコースがあるんでそれ通りに回ってもいいですか?」
鞄から、栞を取り出して1ページを開く。私の担当クラスは小さい子ばかりだから、館内見学中心だったりする。
「ふーん。ま、イルカのショーになったら向こうに行くからな」
そう悪態を吐くくせに、来たことのない私の為に一緒に栞を確認してくれていた。
案内までしてくれる。
その優しい部長を目で追うと、自分は厚かましい期待をしてしまうので苦手だったりする
「これで一周です。ありがとうございます」
1時間もしないで周り終わった。やっぱり小さい組は、二階を中心らしい。二階を見て回り、一階の入り口で解散。三階や一階は各自見て回るようだ。
「ふーん。相変わらず仕事は真面目だよな。お前」
「あっ」
トイレの場所や避難口などびっしり書いたメモ帳を奪い取られ、パラパラ見られてしまった。



