分かってる。カッコいいから粗探ししたくなることぐらい。
「俺、バイクで行くから」
「えっ?乗らないの?」
家の鍵を閉めながら、ヘルメットを被っている侑哉はぶっきらぼうにそう言うと、バイクを吹かし始める。
侑哉が乗らないなら、私も後ろに乗って行かなきゃなけど、ロングスカートなんて選んじゃったよ。
ちょっと迷っていると、明美先生が元気よく手を上げて、ふんわりと侑哉の隣に並ぶ。
「はいはーい! 私、バイクの後ろ乗ってみたい!」
「まじ? そのミニスカじゃ寒いよ?」
「大丈夫! 侑哉くんの背中大きいし風よけになるでしょ」
「ひっで。いいよ、じゃあ、これ巻いて」
くしゃっと侑哉は笑うと、上着を明美先生に渡した。
渡したのはいい。明美先生が乗りたい気持ちも分かる!
けど二人が行ったら、私、
部長と二人っきりになるのですが……。
「あの、やっぱ私もバイクに乗りたいな~~」
「――はやく乗れ」
部長は顔色変えずに、車の助手席を開けて、顎で中を示すと、有無を言わさず乗り込んでいく。
うわああああん。侑哉の馬鹿。何をデレデレしてるんだぁ。



