【完】神様のうそ、食べた。





どんより曇った日曜日の朝。
お互い、言いたいことを喉まで出かかっているくせに、なんだか訊けなくて静かな朝ご飯を食べた。


「みなみ! 洗面所早く交代してよ!」

朝からお風呂に入っていた侑哉が、髪を乱暴に拭きながら隣に並んでくる。

でかいくせに、可愛いピンクのTシャツを着るつもりみたいだけど、敢えて何も言わずに化粧水を顔に塗り、ぺたぺたと肌に浸透させていく。

「あー!! もう! なんで化粧にそんな時間かけるのさ!」

隣でドライヤーを繋ぐとガンガン髪を乾かし始める。

嫌だ。隣から熱風が来ると保湿できないよー。

「狭い~~。玄関にも鏡あるからそっち行ってよ」

「玄関寒いじゃんか! ワックスとか洗面台の棚だし。みなみこそ化粧なら部屋でしろよ。そんなに変わらないんだし」

「何を!」

行きたくもない組み合わせでのうみたまご。
せめてオシャレでも楽しまなきゃやってらんないってのに。