【完】神様のうそ、食べた。




胸がちくちくとストレスで痛む土曜日。 駅で明美ちゃんと待ち合わせしていた。

「みなみせんせーい」

気合いの入ったワンピースの明美先生に駆け寄ら れながら、私は今、 ――逃げられない合コンへ向かっている。

駅からタクシーで10分してすぐに街からやや離 れた場所にポツリとある居酒屋に到着する。

「へーぇ。こんな可愛いbar、私初めて来ちゃいま した」

一階部分ではなく二階の落ちついた場所について すぐに明美先生のテンションは上がり、興奮し始 めた。

『rocking star』というオシャレとは言い難い居 酒屋の二階。

そう、飛鳥さんのあの居酒屋の二階に無理を言っ て、観葉植物で壁を作って簡易個室を作っても らった。

――過保護な侑哉は先に来て一階で一人で飲みなが ら待っているし。

今更ながら、どうしてこうなってしまったのだろ うと後悔ばかりが襲ってくる。