短大時代の友達はみんな福岡だし、地元の子はまだ誰にも連絡してないし、友達少ないし。
――侑哉しか該当する相手がいないよ~~。
「あ、明美先生、一緒に行こう!?」
そうだそうだ。
相手を見つけるんじゃなくて、これは仕事仲間と行くべきだ。
「あ、良いですね~。じゃあ、Wデートします?」
「ええ? 私、相手が……」
「だから土曜日頑張りましょう。合・コ・ン」
そう耳元で囁く明美ちゃんが、今は悪魔にしか見えなかった。
行かないって言ってるのに、明美ちゃんも有沢さんも部長も。
皆、自分勝手なんだから。
それとも、自分の意見が言えない私が悪いんだろうか。
キラキラと目を輝かせている明美ちゃんに、強く言えない自分の性格が妬ましい。
でも、明美ちゃん。
有沢さんが連れて来るのは真君のパパなんだよ。
そう思うと、どちらも言えなくて胸がきりきりと痛んだ。



