「おはようございます」
考えながらも、バスに乗り込んだ。
恐竜の乗った可愛いミ二バスで、子どもは10人ぐらいしか乗れないけど、その分、園とコースを行き来するのが多いバスだから朝は忙しいらしい。
「おはよう。よろしくね」
バスの運転手は、園長先生の御兄様で、おっとりのんびりした可愛らしい御爺さんだから緊張も和らぐ。
「えっと、最初のコースは」
持ってきたバスコースのファイルを見ながら確認する。
最初のパンダコースのトップバッターは、真君だった。
一番遅く帰って一番早くバスに乗り込むなんて、ちょっと胸を締め付けられる。
良い子すぎる子って裏で苦労している子が多いよね。
そうしみじみ思っていたら、すぐに真君の家のホテルに着いた。
ロータリーは、水を流したり掃いたり掃除中だったが、その中に大人しく立っている真君を見つけた。
――んん??
真君が嬉しそうに手を繋いで話している、紺色の甚平姿の人、誰??
ちょっと無精髭が生えているけど、――あれれ??



