「まだ侑哉くんは帰って来ないんだって?」 「はい。殆ど半同棲中です」 ポトフを深皿に注ぎながら、ニヤニヤと水樹さんは言う。 汚れないように肩にネクタイをあげているのが手慣れてみえる。 「そりゃあ寂しいな」 侑哉が明美先生の家に入り浸りなのは確かに寂しい。 寂しいと思うのは、一軒家に自分しかいないからかもしれない。 「みなみも俺と住めよ」