見上げた部長の顔を見たら狂おしくなる。 少し湿った腕にすがるように指を滑らせると優しく微笑んでくれる。 怖いなんて気持ちを、優しく包み込んでくれるように。 部長がベットサイドに腕を伸ばして、何かを口に咥える。 咥えたものを歯で挟み、器用に片手で破いていく。 それがゴムのパッケージだと分かった時、涙がぶわっと溢れだしてしまった。 「――怖い?」 部長に心配げに聞かれて、顔を覆って隠す。 「だっ……て、つけなっ……ても妊娠しなっ……」 そう泣き出すと、部長がクッと笑い、額に唇を寄せる。