タンッ 勢いよく電車から降りると、エスカレーターを急いで駆け上がる。 パラパラと疎らに改札口から出ていく人たちの中をすり抜けて、タクシー乗り場へと走る。 数ヵ月ぶりの小倉駅は何も変わらない。 キラキラとネオンが輝き、仕事帰りの人や飲み会のはしご中の人などでざわめき賑やかだ。 部長のマンションは一緒にタクシーで帰る際に、二度先に降りた事があったから微かに覚えている。 そう思って、タクシーに乗り込もうとした時だった。 「みなみ」