「ありがとう。侑哉。大丈夫だから信じてね?」
「――うん。分かった」
腕で豪快に顔をごしごしと拭く。
「何で侑哉まで泣いてるの」
ぷぷっと笑うと、うるさいと後ろを向く。
折り畳み自転車だったようで、侑哉には小さすぎて笑ってしまう。
「なんか姉ちゃん、逞しくなったな」
隣に駆け寄る私を、悔しそうに見る。
「まぁね。神様なんて居ないから強くなるしかなくて」
「何それっ」
ガシガシと髪をされて抵抗しようとポコポコ胸を叩いた。
そう思いつつのんびり大学の坂を一緒に降りていく――場合ではなかった。
そんな場合じゃ全然無いっ!
「私今から福岡行かなきゃだから、またね!」
「え!? 今から!?」
坂を駆け降りながら私は頷く。



