「明美先生は主任に電話を、私は警察に連絡するから」


てきぱきと園長先生が対応してくれて、やっと心が軽くなる。


「真、神さまに嘘ついたら駄目だぞ?」

「うそついてないよ。ぼく、ぱぱとみなみせんせいすきだもん」



「――本当の願いも、言え。お前が願ったのは俺とみなみの事だけだ。自分は我慢するからと願っただろ?」



「うん。……うん」



部長が自分の額を真くんの額に当てる。

部長の体温を感じながら、真くんはうんうんと頷きながら涙を溢していく。