「真くんっ!?」 靴箱の前で踞って泣く真くんを、先生たち数人が心配そうに囲んでいた。 私が名前を呼ぶとぐしゃぐしゃな顔を上げた。 「みなみせんせいっ」 「どうしたの!? 大丈夫!?」 明美先生が泣き出したので、状況も分からないまま駆け付けたけれど、部長と有沢さんの姿はない。 ――お残りさんが少ない遠足前で良かったなと心から思った。 「えほんやさん、きらい。きらい。きらい!」 うわぁぁぁぁん、と泣き出す真くんに先生たちも困惑している。