【完】神様のうそ、食べた。




「うじうじしてるこんな私でも、頑張って良いところを探してくれる人も居てくれて……、守ってくれる家族も居て。

神様なんて意地悪だとかいつも悪態ついてたけど、ちょっとだけ視界が広がった気がします」


心臓がばくばくする。

ただ自分の気持ちを伝えるだけなのに、こんなにもばくばくして怖い。




こんなばくばくする気持ちを、侑哉も部長も伝えようとしてくれていたんだ。



私だけ怖がってばかりで。



「ええ。貴女はもっと成長すると思います。宮本先生が産休に入っても貴女なら頑張って担任もできますね」


いや、担任なんて無理だ、と言葉を飲み込もうとして、愛想笑いを止めた。



「園長先生が指導してくれるなら努力します」

そうだ。
いつも心に溜め込んで言わなかった言葉は、むしゃむしゃ食べて飲み込めばいい。


飲み込んで、違う言葉になればいい。




神様なんて、と悪態をつかないような言葉に。