「あはははは。ごめんなさいね。あはははは。駄目だわ。笑いが。あはっ」
花瓶をひっくり返しそうになりながら、いつも上品に微笑む園長先生が笑い転げている。
私もただただ呆然としながら花瓶を押さえた。
「ぷぷ。そうだと思ってちゃーんとフォローしときましたよ。邪推するような保護者の方じゃないので安心して下さいね」
「は、はい……」
良かった、とへなへな倒れ込むと、涙まで浮かべていた園長先生は口元は笑いながらも優しい口調で話しかけてくる。
「でも貴女、この一週間で変わったわ。厭世的な影が無くなって人間らしい、おっちょこちょいな失敗も見えてきた。
――何か良いことありましたよね」



