【完】神様のうそ、食べた。



「みなみ先生、園長先生が呼んでますよ」

宮本先生がお残りの部屋に代わりに入ってきてくれたけど、まだ明美先生はバスから帰って居なかった。

遠足前日なので月極お残りさんしか残れないのでいつもより少ない人数だから、妊娠中の宮本先生だけでも大丈夫そうだ。


明美先生と話せないのは残念だけど、仕方ない。


園庭では、親子遠足用の組ごとの引率旗や、バスにテントを運び込んだり荷物を入れてバタバタしている。


年長さんはイルカのショーで触ったり、親子でスタンプラリーとかするので、準備が忙しいらしい。


隣の教会にいるらしい園長先生の元へ向かっていると靴箱に真くんが居るのが見えた。


「真くん?」


「いまからパパがおむかえくるの」

鞄をかるい、にこにこと答える。


そっか。なら教会から戻っている時にはもう帰ってるのか。


会えないのはちょっと残念だとか思っていたけど、真くんに手を振りながら教会へ急ぐ。




「うわ……」

ナイスタイミングで『光の森社』の車が駐車場に止まったので、全力疾走で教会の門を潜った。