真君を実家に降ろした時には、既に眠っていた。 真君のお祖母さんが助手席にいる私を見て驚いていたから、保育園の先生だとばれてしまったのだろう。 ちょっとだけ気まずい思いをしながら、部長に車で送って貰った。 「やっぱ人間、そう簡単に変れないんだよ。根本的なとこは」 あの馬鹿、と呟きながらも、部長は煙草を手には持っていたけれど、火は付けようとはしない。 いつも仕事帰りにバスの窓から見る景色なのに、隣に部長が居るだけで、キラキラと輝いて見えるから不思議だ。