「うん。みなみせんせいかわいそうだね」
!?
振り返ると、手を繋いで真君と部長が立っていて、こっちを指さしている。
えっ
てか、真くんと有沢さんって会って大丈夫なの?
「えほんやさん、みなみせんせいがこまってるからやめなさいね?」
「――帰るぞ、みなみ」
「えっ? あの、」
検査しに行くとはメールしたけど、なんで此処って分かったんだろう?
なんで、真くんまで?
頭の中は?マークが一杯飛び交い、パニックのまま、真君と部長に手を握られて車が止まっているのが見える駐車場まで誘導された。
真君は有沢さんを『絵本屋さん』と言ってたのは、絵本の納品や営業に来るのをお残りしていたから見ていたんだ。
なのに、何も知らないし、有沢さんも表情一つ変えないなんて。
「余計なことは気にすんな。真は何も知らない。それでいい」
耳元でそう囁くと、部長は助手席のドアを開けてくれた。
真君をチャイルドシートに乗せながら、その隣にはお菓子やら洋服やらが置いてある。



