「明美先生がどう思っているか分かりませんからね」
私だって今日は気まずくて、明美先生とは何も話していないんだから。
明美先生は、有沢さんではなく、侑哉を選んだのかもしれないし。
「はは。意外とみなみちゃんって言うんだね。従順そうな、橘さん好みの子かと思ってたのに」
「知りません」
有沢さんは車に背中を凭れると、気分を悪くする様子もなく笑う。
「みなみちゃんたちはどうするの? 福岡と大分で遠距離恋愛? 橘さん、遠距離とか無理だと思うよ。付き合っても長続きしたの見たことないし」
「っ! 余計なお世話です」



