こくん。
「でも、詳しくは聞くのが怖くて聞いてません」
頷いてポロポロ涙を流す明美ちゃんにどうしてあげたらいいのか分からない。
あんな爽やかな顔をして、人は見かけによらないっていうのは納得できる!
「その、ご、ゴム使わない方が気持ちいいからって使ってくれなかったの。
に、妊娠とか私、しない……よね」
限界だ。
限界だった。
こっちは出来にくくて苦しめられたのに。
産んでも放置して、その上繰り返すなんて。
「産婦人科には、――いけないよね」
私だって怖くて行けてないし。
危険日とか聞いたことあるけど、そんなのに引っかからなかったら大丈夫なのかな?
ディープな話だし、私には経験が無いことだからどうアドバイスしてあげていいのか分からない。
「ごめんね。その、簡単に許しちゃった明美先生もどうかと思うけど、一番悪いのは有沢さんだから、少しでも好きって感情が残ってももう会わない方がいいよ。明美先生は多分、流されちゃうよ」



