「くっ」 部長はすぐに読むと 目を細めて笑うと、手紙をマスクの中に入れてしまった。 ――また食べるのかな。 「お帰り、真。お前、今日、俺のことお祈りしてくれた?」 片手で抱っこした部長は私に背を向けた。 私もそれを合図にバスを締めて、発車する。 「うん! うん!! ぼくおいのりしたよ!!!」 そう大きな声が聞こえて、ちらりと振り返ると、部長が顎までマスクを下げて、此方に口パクで何か言った。