予想通り、バスのお迎えは部長がやってきた。 面倒見のいい、子煩悩な部長が真君を心配しない訳がないからね。 マスク姿で鼻をグズグズさせながら、何か私に 言いたそうに、じっと睨んでくる。 ちょびっと隙がある部長に苦笑しながらも、お陰様で緊張せずに笑う事ができた。 「真君、バスの運転手さんにも挨拶してね」 「うん!」 ぐるんと私と部長に背中を向けた瞬間、私は急いで 部長に手紙を渡す。 「くるまのせんせい、さようなら!」 「はい、さようなら」