【完】神様のうそ、食べた。

「マリアさまにおいのりしていい?」

「教会には明日しか行けないから、お庭のマリア様にお祈りしようか?」



そう言うと、コクンと頷いた。

忙しい時間なのは真君だってお利口さんだから分かっている。

それでも心配なんだよね。


それでも、絵本の時間も粘土の時間もぼーっとしちゃうほど部長が心配だったんだから仕方ないよね。


遊具やお砂場には見向きもしないで、花壇に囲まれて立つマリア様の像に、真くんはお祈りする。

子どもって純粋で良いよね。傷つく事も、悩む事も、

私たち大人よりドロドロしてなくて単純な、素直な事で悩むから。


大人になったら複雑で、頭では分かっていても受け止められない事がでてくるんだから。

私の婚約破棄や、侑哉のプチ失恋みたいに。