ズサ―――
ボールペンが勝手に思ってもいない方向へ動いてしまった。
ヤバい。どうしよう。思ったよりヘビーでした!
レポートなんて書けやしない。
「へえ……。び、びっくりだね」
レポート用紙にグルグルと落書きをしてしまう。
いや、今日はデートするとは言ってたのにそんな、急展開すぎて驚いた。
――そうか。大人の恋愛ってやっぱ自然の流れでそうなったりしちゃうんだ。
じゃあ私と部長なんて可愛いものだよね。うんうん。可愛い。
「みなみ、顔、真っ赤だよ」
「ええええ! あはははは! 真っ赤? 揚げ物したから焼けたかな! あはははは」
落ちつけ。落ちつけ。
なんでこんな時に電話をかけてこないんですか部長は。
いや、掛けてきても困るんですけど。うわわわわわ。
「なんか、俺、学生のままでいたい」
「侑哉……」
「あんなに昨日、楽しく過ごしたのに、他の好きな奴に抱かれるんだろ。
男も女も、わかんね―よ。俺」



