【完】神様のうそ、食べた。


「俺、流石にこんな食えないよ」
「えっ? 前は食べてたよね」

「いつの話だよー。もう」

苦笑しながら、一口で唐揚げを飲み込む姿を見たら、食べれそうな気もするんだけどな。


サクッサクッ

侑哉はただ黙って平らげていくから、私も向かいの席に座って、食べはじめた。

でも侑哉の食べっぷりを見ていたら、何故かもうお腹いっぱいなるから不思議だ。

「みなみ、それ食べないの?」

ほっぺをハムスターのように膨らませながら、侑哉は私のおかずを見つめるので、お皿ごとあげた。
幸せそうに頬張るから、まあ許してやろう。

「ん? まだ仕事すんの?」

「うん。日曜日の水族館のレポートを、ね」

レポート用紙を取り出しながら、うみたまごのパンフレットを取り出す。
いつの間にか買った自分へのお土産シャーペンで書きだし始めた。


「今日」

「…ん」

「明美がこの前の合コン男とホテルに入って行った」