あんなに部長に背中を押して貰いながら、努力せずにこのまま居たら、本当に部長は愛想尽かしてしまうかもしれない。
ちょっとお行儀悪いけど、スマホを弄りながら少し油を吸ってしんなりした海老フライに被りつく。
近くの産婦人科を調べながら、ポテトサラダに手を伸ばすと、やっと玄関でバイクの音がした。
あと10分ぐらい待ってあげてたらよかったと思いつつも玄関を開けて出迎えた。
「おかえりー! 遅かった……」
『ね』という語尾が小さくなるのを感じながら、意気消沈しているのが丸わかりの侑哉を見上げた。
泣きだしそうな、子どもみたいな拗ねた瞳をゆらゆら揺らしている。



