「全て、貴様のせいで台無しだぁ。」
肩で息をしながら、あいつはそう叫んでいたようだった。
「秀郎ぉ。」
「一之江君。」
ふたりの声が小さく聞こえた。命を刈られると言う事は、こう言う事なんだ。そんな風に思いながら、ゆっくりと眠るように倒れた。