「大丈夫か?秀郎。」 「大丈夫?一之江君。」 破片で切れたのだろう。僕の頬から、血がにじんでいた。愛内さんは、それに気がついて、そっとハンカチで拭いてくれた。 「ムカつくわぁ。お前。」 あいつは、さらにキレた。