「ねぇ、君、1人?俺らと一緒に遊ばない?」

夏休み最後の夏祭り。友達と待ち合わせをしている私の前に現れたのは知らない男の人2人だった。

「あの、友達を待ってるので・・・。」

いわゆるナンパだろう。怖くなって必死に断った。でも・・・

「いいじゃねぇかよ。俺らと遊ぼうぜ。」

腕を掴まれた。こうなっては私の力では逃げられない。

「は、離してください!」

抵抗しても、手が離されることはなかった。その時、彼は私の前に突然現れた。

「お前ら、何やってんだ?」

この子は・・・

「あんだ?こいつは俺らが先に見つけたんだ。横取りしようとか言うんじゃねぇよな?」

「そーだそーだ!こいつは譲らねぇぞ。」

私が断っていることはお構いなしに話が進んでいく。

「ふ、古城君・・・?」

思わず声が漏れた。不良の古城君がどうして・・・?

「そいつ、嫌がってんじゃねぇかよ。それに・・・」

「それがどうした。お前には関係ねぇだろ。」

古城君の言葉を男の人が遮った。でも、古城君はお構いなしに続けた。

「そいつは俺の女だ。俺の女に出を出すな。」