「あれ、和泉(いずみ)は?」 いつもなら俺より早く起きて飯を食っている妹の和泉が今日はいなかった。 「あら、まだ寝てるわよ」 「ふーん。今日は遅いんだな。」 お袋と会話しながら慣れない制服に腕を通した。 俺はそのまま朝食に並べられたパンを一枚取った。 「んじゃ、行ってきます。」 「今日も早いのね。いってらっしゃい。」