はなびら



俺は杉森の困った顔を見たらほっとけなくなった。



そう、俺は思わず手を伸ばして杉森の頭を撫でていた。



驚いた顔しているし。



それにしても、コイツ小さいな。


俺がベンチに座っても立っている杉森の頭触れるんだし。




「く、黒沢!な、なにして……」



「お前があんまり困った顔するから慰めてやった。」



「あ、ありがとう…」



少し下を向く杉森の顔が少し赤み帯びてたのは気のせいかな。