「…えっ?黒沢くん…?」 大きな瞳をぱちくりさせて、頭の上にたくさんのハテナマークを浮かべた杉森が俺を見ていた。 「く、黒沢くん…起きてたの?」 俺は、横にしていた体を起こしてベンチにあぐらをかいた。 「起きてたっていうか、はじめから寝てねぇし。」 「……嘘っ?!」 「嘘じゃない。てか、お前授業サボってんの?」 「黒沢くんだってサボってるじゃん」