「先輩…好きです!」

なんどもイメージしてきたし、大丈夫。
桜の木の下に、私は先輩を呼び出していた。

そう、これからすることは…
告白。

私、けっこう怖がりなくせに思い立ったらすぐ行動しちゃうタイプで…

これまでその性格のせいで、何度も後悔してきた。

けど、今回は。今回だけは!成功したかったのだ。

「さくらちゃん、どーしたの?」

「あの…わ、私入部した時から先輩が好きで…っ」

頭真っ白。
でも伝えたいことはひとつ。

頭だけじゃなくて、ココロがわかってるから大丈夫。
ちゃんと伝えられるよ。
 
もし上手くいったら、私たちの間にあった、12.19mの距離はなくなるんだ

先輩と手をつないで帰ってみたいな…
だから、しっかり伝えよう。

私の気持ち!

「その…と、とにかく!先輩のことが好きなんです!つ、つ…」

「付き合ってください??」

先輩はにやっと笑った。
実は先輩はSだなぁって、最近よく思うんだけど…

その笑顔みてると、Sにしか見えないです…先輩…