こんなに私が慌てるのも、無理はない。


だって、私も一ノ瀬くんのことが好きだから。


春休みが明けて、新学期の始業式の日。


廊下を走ってて、ぶつかったのが一ノ瀬くんだった。


もう、それはそれは、一ノ瀬くんはかっこよくて。


私には、キラキラして見えた。


その日から少しずつ気になっていって、今に至る。


「あのっ。私も、す、好き...ですっ。」


「......。」


え、反応なしっ!!??

やっぱり、嘘だったのかな。