次の日私はいつものように明日美と下駄箱の前で太我を待ち、手を繋ぎ教室へ向かった。

やっぱり、この日常が普通になっているのがすごく嬉しい!
手繋いで教室行くなんて少女漫画でしか想像した事なかったしね〜。


そして、時間は過ぎ。
昼休みになった。


「音羽!今日は太我のサッカー姿見に行く?しかも次の授業体育だし!」


「うん。ありがと。でもちょっと頭痛いから今日はやめとくね。体育も休むって言っといてくれない?」


「うん……。わかった。昨日の痛みひどくなってるの?大丈夫?」


「うん!全然平気だよ?ほら!ピーンピン!」


「うん!わかったよ!じゃあ、気をつけてね?ちゃんと見学でいいから体育くるんだよ〜 じゃ、後でね!」


「うん!待ってて〜……」


どうしよ。自分で自分の体の事1番分かってる。でも何か昨日より頭痛がひどくなってるんだよね。平気とか明日美に、言ったけど。全然平気じゃないな。


ふと見ると教室は静まりかえって1人だった。
グラウンドには、ソフトボールしてる人らが見える。

あ〜。体育やりたいな。
頭にボールがあたらなかったら。
こんな事ならなかったのに。
あ。頭が痛い………。
目の前が真っ暗になり私はそのまま倒れた。



そして、また私は気を失ってしまったのだ。
椅子から崩れ落ちた。誰もいない。
誰か助けてくれる人はいないのかな。