叔父貴は車を寄越すと言って電話をし、その後は車を待っている間あたしたちは当たり障りのない会話を繰り出していた。
正直何の話をしていいのか分からず―――
やたらとオレンジジュースのグラスに口を付けるも、オレンジジュースは空だった。
見かねた叔父貴が二杯目にレモンスカッシュを頼んでくれた。
またもお洒落な柄違いのグラスで出されたレモンスカッシュの中身は当然ながらシュワシュワしていて小さな泡が昇っては消え、昇っては消え…している。
その泡がまるであたしたちの関係のように思えた。
喧嘩して――――距離が遠のいて、でもふいにやってくる再会の場ではいつも通り。
その繰り返し。
「ここのコーヒーは旨いんだ」
コーヒーを飲みながらあたしの方をじっと見つめてくる叔父貴。
「う、うん……」
その熱いとも…温かいともとれる不思議な視線に絡められて
あたしの頬が何故だか熱を持ったように熱い。
「お前の淹れたコーヒーのようにな」
あたしは―――コーヒーを淹れたことはあるけれど実際自分で飲まないし、そのコーヒーの味がおいしいのかおいしくないのか…なんて分からない。
けど
叔父貴がそう言ってくれて良かった。
「お前の淹れたコーヒーが……また飲みたいな」



