。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。





けれどあたしの願いも虚しく―――


「何言っちゃってんの!恥ずかしがってこの子は~」


おばちゃんはカラカラ笑って千里を無理やり立たせると


千円札を二枚テーブルに置き、


「それじゃ龍崎さん、靴は選べなかったけれどそれはまたの機会に」


おばちゃんは嫌がる千里を無理やり引き連れて出ていっちまった。


まるでハリケーン並だな。


止める間もなかったよ。



結局タイガのこと……おばちゃんの初恋の人が一体誰なのか聞きだす暇もなかったし。


………


後に残されたあたしたち二人。


ど、どーしよ!!


一人あたふたしていると


隣に座った叔父貴が頬杖をついてのんびり。






「めぐみの雨―――って言うのかな」






切れ長の目を優しく細めてあたしの方をじっと見つめていた。




「やっとお前と二人きりになれた」






叔父貴―――……