けれどあたしの願いも虚しく―――
「何言っちゃってんの!恥ずかしがってこの子は~」
おばちゃんはカラカラ笑って千里を無理やり立たせると
千円札を二枚テーブルに置き、
「それじゃ龍崎さん、靴は選べなかったけれどそれはまたの機会に」
おばちゃんは嫌がる千里を無理やり引き連れて出ていっちまった。
まるでハリケーン並だな。
止める間もなかったよ。
結局タイガのこと……おばちゃんの初恋の人が一体誰なのか聞きだす暇もなかったし。
………
後に残されたあたしたち二人。
ど、どーしよ!!
一人あたふたしていると
隣に座った叔父貴が頬杖をついてのんびり。
「めぐみの雨―――って言うのかな」
切れ長の目を優しく細めてあたしの方をじっと見つめていた。
「やっとお前と二人きりになれた」
叔父貴―――……



