。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




「わり~わり~“新品”の川上には刺激が強かったかぁ」


新品て!(怒)


龍崎くんはケケケと笑いながらカットソーを直すと、ショートケーキに向き直った。


フォークでひとかけらをすくって口に入れると、再び記事のコピーを手に取る。


片手でケーキを食べながら、片方で記事を真剣に読む龍崎くん。


何なのよ……


「自分ちでやればいいでしょ。てかいい加減そこに何があるのか教えてよ」


頬杖をついて龍崎くんをちょっと睨むと、龍崎くんは口をもぐもぐさせながら


「知らない方がいいって。その方が身の安全だけは保障されるぜ?」


と最後のひとかけらを口に入れるとニヤリと笑った。


何よ…さっきは砂糖みたいなふわふわ笑顔で笑ってたと思ったら急に“男”の顔でニヒルに笑うんだから。


てか、早っ


もう食べちゃった。


やっぱ男の子は早いなー……なんてことを思い浮かべながら口では全然違うことを言う。


「龍崎くん何があったか教えてくれるって言ったじゃん。どうしていつもいっつも内緒にするの。


そりゃあたしはヤクザのことなんてこれっぽちもわかんないし、アドバイスもできないけど


でもうちら…」


言いかけて思わず口を噤んだ。


この後に何て言うべきか悩んだ。


友達??


………ってほど親しいわけじゃないし……かといって単なるクラスメイトって言うほど遠くもない気がする。


何と言っても部屋で二人きりだし。


この関係を何て言うんだろう。