「わり~わり~“新品”の川上には刺激が強かったかぁ」
新品て!(怒)
龍崎くんはケケケと笑いながらカットソーを直すと、ショートケーキに向き直った。
フォークでひとかけらをすくって口に入れると、再び記事のコピーを手に取る。
片手でケーキを食べながら、片方で記事を真剣に読む龍崎くん。
何なのよ……
「自分ちでやればいいでしょ。てかいい加減そこに何があるのか教えてよ」
頬杖をついて龍崎くんをちょっと睨むと、龍崎くんは口をもぐもぐさせながら
「知らない方がいいって。その方が身の安全だけは保障されるぜ?」
と最後のひとかけらを口に入れるとニヤリと笑った。
何よ…さっきは砂糖みたいなふわふわ笑顔で笑ってたと思ったら急に“男”の顔でニヒルに笑うんだから。
てか、早っ
もう食べちゃった。
やっぱ男の子は早いなー……なんてことを思い浮かべながら口では全然違うことを言う。
「龍崎くん何があったか教えてくれるって言ったじゃん。どうしていつもいっつも内緒にするの。
そりゃあたしはヤクザのことなんてこれっぽちもわかんないし、アドバイスもできないけど
でもうちら…」
言いかけて思わず口を噤んだ。
この後に何て言うべきか悩んだ。
友達??
………ってほど親しいわけじゃないし……かといって単なるクラスメイトって言うほど遠くもない気がする。
何と言っても部屋で二人きりだし。
この関係を何て言うんだろう。



