「いいよ、二つ食べて。龍崎くん、ケーキ…あたしの分もあげる」
あたしは龍崎くんにケーキの乗ったお皿二皿を彼の前にズイと出した。
「何で??川上食わねぇの?」
龍崎くんは今にも涎を垂らしそうな勢いで大きな目をキラキラ。
遠慮がないようで、すぐにショートケーキにフォークを刺している。
「ダイエット中なの」
切り分けたひとかけらを口に放り入れている龍崎くんは、あたしの言葉に目をぱちぱち。
「何で?」
と無遠慮にあたしのつま先から頭のてっぺんまでじろじろ。
そんなに見ないでよ!
「何でって何となく……てか龍崎くんてこっちがびっくりするぐらい良く食べるくせに全然太らないよね。何で!?」
「体質じゃね?それにほら、食った以上に動くから。
喧嘩とかするとかなりのカロリー消費するんだぜ?」
喧嘩……かぁ、あたしには無理だぁ。
しょんぼりと項垂れていると
「何で気にするん。お前細いやん」
細い……??
龍崎くんに……
「言われたくないよーー!!あんたこそ何なのこのウェスト!!」
あたしは龍崎くんのお腹を指さし。
「いや、最近太った。朔羅の料理がおいしくて~~~♪」
とこれまたへこたれないようにとろける笑顔でノロケ。
あそ。
「俺より響ちゃんの方がもっと細いよ」
龍崎くんはフォークを口にくわえたまま、カットソーをペロリ。
無駄な脂肪がついてないきゅっと引きしまったお腹が視界に入ってきちゃって、
「ちょ!ちょっ!!!そこで見せないでよ!!」
あたしは真っ赤になった頬を両手で包んだ。
ありえない!!
乙女の前で!
この露出狂っっ!!



