その声は大音量のデスメタルでかき消される。同時に男たちが何発か発砲したのであろう、しかしその弾丸を心は全て避け、流れる狙撃を交わし、銃を向けると、たちまち賭場は血の海になった。
目を開いたまま、額から血を流す男が握って居た拳銃を心が蹴り飛ばすと
「銃刀法違反って言葉知っとるん?こんな堂々と持ってて、パクられん方が不思議やわ」
と冷めた声で一言言い放った。
「何だ!!!出入りか!!」
と二階からバタバタと乱雑な足音が聞こえてきて、心は壁に身を寄せ男たちが出てくるのを待った。
男たちが賭場に来て呆然として、やがて一人の男が心を目に留めると
「何だお前!お前がやったんか!!」と怒鳴り声を挙げた。男が拳銃を取り出すより早く心の肘鉄が男の頬を打った。もう一人が振り返り拳銃を構えるも、今度は音もなく男の額に風穴を開けた。
言うまでもなく、開けたのは速人だ。
さらに上から降りてきた男が、血で染め上げられたこの場を見て目を瞠り、
「心!」
速人が、転がった死体から奪った拳銃を心に投げ、それをキャッチすると同時に心は男たちに銃弾を浴びせた。



