。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



その声は大音量のデスメタルでかき消される。同時に男たちが何発か発砲したのであろう、しかしその弾丸を心は全て避け、流れる狙撃を交わし、銃を向けると、たちまち賭場は血の海になった。


目を開いたまま、額から血を流す男が握って居た拳銃を心が蹴り飛ばすと


「銃刀法違反って言葉知っとるん?こんな堂々と持ってて、パクられん方が不思議やわ」


と冷めた声で一言言い放った。


「何だ!!!出入りか!!」


と二階からバタバタと乱雑な足音が聞こえてきて、心は壁に身を寄せ男たちが出てくるのを待った。


男たちが賭場に来て呆然として、やがて一人の男が心を目に留めると


「何だお前!お前がやったんか!!」と怒鳴り声を挙げた。男が拳銃を取り出すより早く心の肘鉄が男の頬を打った。もう一人が振り返り拳銃を構えるも、今度は音もなく男の額に風穴を開けた。


言うまでもなく、開けたのは速人だ。


さらに上から降りてきた男が、血で染め上げられたこの場を見て目を瞠り、


「心!」


速人が、転がった死体から奪った拳銃を心に投げ、それをキャッチすると同時に心は男たちに銃弾を浴びせた。