。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




白へびは言葉通り俺らにとって『守り神』だったんだ。


だが、俺らはその『白へび』に襲われた―――




一体何故―――



俺の考えを遮って心が割り込む。


「んで、あんたが追っとったこの二人の戸籍やけどな」


心は白衣のポケットから二枚の写真を取り出し、一枚にはドクター鴇田の、一枚はタイガの写真だったが、


「こっちの……ドクターの方はまっさらや。つまり最初から鴇田 衛やった」


え―――………!


俺はどっちかがスネークでどっちかが白へびだと睨んでいたが……


「戸籍の入れ替わりなどの形跡は?」と響輔が被せると


「流石にそこまでは分からへんわ。でも、あんたらの話に寄ると二人は小学校からの付き合いやろ?考えてみぃ?


小学生が、戸籍乗っ取りとかできると思う?」


た、確かに……


てことは、


「でもこっちの男……」とタイガの写真を眺めて


「あらぁ結構ええ男やな……


あれ?でもこの顔どっかで見た…」


「さっきお前が伸した男だ!!」


「そうなん?顔まではっきり見てへんかったもん。でもこないええ男やったらもっと優しいしたんやけどなぁ」


「お前の好みはどうだっていい!!で!!


こっちはどうなんや!」


と怒鳴ると


「まぁたすぐ怒る~…」と心は拗ねたように顔を背ける。


このクソあまぁ!!いてまうぞ!!!


と震える拳を何とか押さえていると


「まぁ、まぁ……戒さん、落ち着いて。今は心先生が掴んだ情報だけが頼りですから」


「せや~、感謝してもろてもええけど、怒られる道理はないわ」


「で、彼がどうだったんですか」


と響輔。


何だよ、お前だってせっかちじゃねぇかよ。と口を尖らせていると


言い方?それとも性格?表情?


何でもいいや、心はころっと態度を変えて


「この男な、戸籍を転々としてんねん」


いや、単に心のタイプが響輔だったに違いない。


「それは……前に聞きました。事情があって親戚や里親の所を転々としてた、と…」


そーなん??


「本人から聞いたわけじゃありません。鴇田さん経由です」


なるほど、こいつと鴇田は何かと波長が合うらしいからな。


「んで?最終的に行きついた先は―――」


俺が気のない素振りで聞くと、心がまた不敵にニヤリと笑った。





「驚くで。



この男、最初の戸籍は―――








玄蛇や」