。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




玄蛇の生き残りの一人はキリさんだ。


間違いない―――


俺は以前、キリさんの腰のとこに彫られたタトゥーを見たことがある。


やっぱりあの絵柄にはちゃんと意味があったんだ。


しかも俺たちを龍神社で襲ってきたのも、間違いなく“白へび”だ。襲ってきた白へびの仲間がそう証言している。


その後朔羅は『白へびは女だった』と言っていた。


でも俺が見た“スネーク”は男だった。


と言うことはスネークはキリさんじゃない。


しかも厄介なことに“死亡”が確認されているのは一人。生き残りは三人居ることになる。


「でも……何でおもろい噂になるんですか?」


響輔が(俺にとっちゃ)結構どうでもいいことを心に聞いて





「あんな、偶然か作為的か知らへんけどな



玄蛇の家は代々




双子が生まれるって言う、規則性があるんや」



代々双子が―――


「でも規則性……と言うことは、何らかの遺伝子疾患を持ったり、近親者同士の結婚だったり。恐らく偶然でしょうが、それがどうゆう“噂”……


しかも、心先生はどこでその噂を耳にしたんですか」


響輔の突っ込みに、心は無理やり笑顔を浮かべて、


「玄武の中堅どころをちょーーーーーーっと脅してん」


ちょーーーーーーーっとって!!!!


「またお前!!」


俺が勢い込むと、今度は心が響輔の影に隠れる。


「いややわぁ。かよわい女に暴言吐くなんて、心怖いわぁ」と響輔の腕にきゅっと縋っている。


「だぁれが!かよわいだ!!脅したんはお前やろ!しかもタイガを()したんもな!」


俺が喚くと、響輔の背後で心が「んべー」とあかんべ。


くっそーーー!この女!!情報握っとらんかったら一度沈めたいわ!


「戒さん、落ち着いて。ここは心先生の情報を聞きましょう」と響輔が手を挙げて提案して、心は


「さっすが響ちゃん、話しが分かってええわ~」


「ええから早よ話せ!!」


俺が響輔越しに心を睨むと





「玄蛇の家に双子が生まれるわけはね




一方は代々受け継がれた殺し屋の血ぃを守るため、一方は万が一制御を失った最強の玄蛇に対抗するため、


切り札として、


それぞれ役割があるらしいんよ」



一方は血を守るため、一方はそれに対抗するため―――



なるほど……スネークが“鏡”と例えたのは単なる双子の意味合いだけじゃなく、こうゆう理由もあったんだ。


それが―――




それが



スネークと、白へび