「……で、最後の戸籍名は誰の名前が記載されていのですか?」
と、ここでもやっぱり立ち直りの早い響輔。年の功か??
「せや、ここが重要なんや。
うちが聞いたおもろい噂はほんまやった言うことやな」
「もったいつけず早よ言え」
俺が煙を吐きながらせっかちに言うと
「最後の名前の記載は
護矢と飛影の双子や…」
ゲンジャ モリヤ
ヒエイ
二人居るってことか。
なるほど、スネークが鏡と例えたのはそう言うことか。
双子だったんだ。
「それからな、もう二名記載されとったで」
「あと二名も……?」響輔が目をまばたき
「せや、玄蛇 朝霧と、深夕」
アサギリ―――……
俺は目を開いた。
「それって……」と響輔も同じように目を開き俺を見る。
「……その女の戸籍って今どうなっとるん?」
と確認の為に聞くと、心は肩を竦めた。
「どうもこうもあらへん。みぃんな名前のところにバッテンが打ってあってん」
「つまり、亡くなった―――と」
「これ以上深いりはできへん」
「いや、確認するまでもない。
“あの”女や―――」
俺は、いつも妖しいまでの微笑を浮かべ少しミステリアスな雰囲気を持つ
―――キリさん
を思い浮かべた。
そして、30年前、水の事故―――事故と片付けられたが、作為的かもしれない。
“消された”可能性があるのは―――キリさんの姉だか妹だか、深夕の方だ。



