。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




何か、勝った??


俺はしたり顔でブランデーを飲んでいたが、俺の前でタチバナがまだ「げほっ!ごほっ!」と、むせている。


まぁ、吹きださないだけましか。


「怖い……オンナ…


過ぎるだろ!


おま……!何でそんな危険な女を飼ってんだ!」


「利用している、と言ってもらいたいね。そしてアイツも利用されてることを知ってる」


「そう言えば前、スネークの妹を抱えこんでる、って言ってたな。それが、あれ?」


とタチバナは人差し指で、俺と出入り口をいったりきたり指している。


「あれ、だ」


勝ち誇ったように、ふん、と言ってやると


「いいのか?寝首かかれるぞ」とタチバナはありがたーいご忠告。


「危険は承知だ。だが見返りも大きい。あいつだけが、切り札だ」


キリなだけに。(←ジョーク??)


現にスネークの野郎がアルビノだと知ったのはキリからの情報だ。あいつが知っていたワケじゃない。独自のルートで調べてきた。


「ふぅん。ま、俺とお前が手を組んだ時点で充分綱渡りだがな」


「これがお前の“上”に知れたらお前は」


と言って、俺は手刀で首を切るフリ。


「俺がそんなヘマすると思うか?」とタチバナは立ち直りも早く……と言うか、こいつが何かに悩んだり落ち込んだりするのは3秒だけ。4秒以降は元通りだ。羨ましいぜ。


「それより、さっきスネークの雇い主、youが危険な状態にあるから、ヤツはそっちに突き切りだと言ったな」


俺がグラスに口を話すと


「ああ、雇い主が死んだら、契約は自動的に打ち切り。スネークにとっては大損。


金の動きがどうなってるのかは不明だが、恐らく成功報酬だと思っていいだろう」


タチバナが推測する通り、ほとんどの殺し屋はそうだ。