何か、勝った??
俺はしたり顔でブランデーを飲んでいたが、俺の前でタチバナがまだ「げほっ!ごほっ!」と、むせている。
まぁ、吹きださないだけましか。
「怖い……オンナ…
過ぎるだろ!
おま……!何でそんな危険な女を飼ってんだ!」
「利用している、と言ってもらいたいね。そしてアイツも利用されてることを知ってる」
「そう言えば前、スネークの妹を抱えこんでる、って言ってたな。それが、あれ?」
とタチバナは人差し指で、俺と出入り口をいったりきたり指している。
「あれ、だ」
勝ち誇ったように、ふん、と言ってやると
「いいのか?寝首かかれるぞ」とタチバナはありがたーいご忠告。
「危険は承知だ。だが見返りも大きい。あいつだけが、切り札だ」
キリなだけに。(←ジョーク??)
現にスネークの野郎がアルビノだと知ったのはキリからの情報だ。あいつが知っていたワケじゃない。独自のルートで調べてきた。
「ふぅん。ま、俺とお前が手を組んだ時点で充分綱渡りだがな」
「これがお前の“上”に知れたらお前は」
と言って、俺は手刀で首を切るフリ。
「俺がそんなヘマすると思うか?」とタチバナは立ち直りも早く……と言うか、こいつが何かに悩んだり落ち込んだりするのは3秒だけ。4秒以降は元通りだ。羨ましいぜ。
「それより、さっきスネークの雇い主、youが危険な状態にあるから、ヤツはそっちに突き切りだと言ったな」
俺がグラスに口を話すと
「ああ、雇い主が死んだら、契約は自動的に打ち切り。スネークにとっては大損。
金の動きがどうなってるのかは不明だが、恐らく成功報酬だと思っていいだろう」
タチバナが推測する通り、ほとんどの殺し屋はそうだ。



