。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。





てか




「ここには来るな、と言った筈だが?


“俺たち”が同盟を組んでるのを、スネークに嗅ぎつけられたくない」





と、睨むと


「それは大丈夫だぜ?鴇田に作らせた顔認証システムを(勝手に)使わせてもらってるしな。


それに



スネークの雇い主のyouが一大事のときに、こっちまで眼を光らせることができるかな?」


タチバナは薄く笑い


「何故イチのことを知ってる?」俺が目を吊り上げて睨むと


「お前んとこと同じぐらい情報網がある」とタチバナは勝ち誇った笑み。


まぁ、そうだろうな。


と俺は若干諦めモード。


タチバナは勝手にソファに座ると憎たらしい程長い脚を組んで、ふんぞり返っている。


「ところでここは茶の一つも出んのか?」と、コーヒーをせびってくる辺り、自分もそうだが、ホント俺様だな。


「生憎お前に出す茶なんてない」と吐き捨て


「で?何で来たんだ。手ぶらで来やがったのなら、貴様のその脳天を今すぐぶち抜いてやるがな」俺がスーツの裾をちらりとめくり腰に手をやると


「出来るもんならやってみろ。俺様の方が早くお前の額に風穴を開けるぜ?


俺の射撃の腕を知ってるだろ?」とタチバナがスーツの襟元に手を入れる。


どっちも退かない状態が続き、やがて根負けしたのは


俺。



認めたくないが、こいつが自負するだけはある。射撃の腕はピカイチだ。


「何なんだ、お前。ホント意味不明」俺は顔を覆ってさめざめ泣き真似。


「よく言われる♪そして大概フられる理由がそれなんだ」


ほんと、大概にしてくれ。