土産物ショップはランド内にいくつもあって、その店舗によって扱ってる商品が違うようで、朔羅はワンピースを着たミラビを抱っこしながら
「ミラビのショコラクランチが欲しいんだよねー、リコとエリナのお土産にしようと思って♪
雑誌に載ってたんだ。大人気商品だって」
と視線を落としていて、ミラビのショコラクランチが売ってる店舗はここから割と遠くなかった。
「んじゃそこにしようぜ」
と俺が頷くと、朔羅は嬉しそうに笑った。
「あのねー、ショップ限定のストロベリー味があって、それが超!人気らしいんだ!」
と得意げになって喋ってくれる朔羅が可愛い。
「入れ物の缶も可愛いんだぜ」と補足の説明もくれたが、俺は可愛い缶よりもお前の方がうんと可愛いぜ、と他ごと考えてたら
「お前、ちゃんと聞いてるか?」と目を吊り上げる朔羅。
「うん、うん。聞いてるー」と俺もにこにこ。
良かった。
本当に良かった。朔羅は、いつも通りの朔羅だ。
その当たり前の日常が、こんなにも幸せなことだと初めて気づいた。
朔羅が欲しがっていた限定のミラビのショコラクランチってのは何とか買えた。人気のストロベリー味は残りが少なかったが、何とかGETできて朔羅も嬉しそうだった。
「えーっと、リコだろ?エリナだろ?あと千里の分も」
一ノ瀬の分はどっちでもいいじゃね?と思ったが黙っておいた。
俺はビター味のショコラクランチを2つ手してると
「何で2個も買うんだ?」と朔羅は首を傾げる。
「響輔だろ?あと進藤の分」
「えー!キモ金髪にもやるんかよ、お前律儀なヤツだな」と朔羅は眉をしかめてたが
「アイツは何かと便利なんだよ。ショコラクランチ一つで機嫌取っときゃ、安いもんだろ?」と俺がにやりと笑うと
「おめぇ、顔に似合わず、どす黒いな!」と朔羅苦笑い。
と、まぁ進藤に関しちゃそれぐらいに思ってたが、最近ではただの「便利屋」ではなくて、俺を「兄貴」と慕ってくるアイツがちょっと可愛くなったり。
俺と同い年だから「兄貴」って言われてもなー、と思ったが、舎弟を持ったらそうなるんか。
つまり俺はそれなりにあいつを良く思っている。
何かと便利だしな。(←やっぱそこ??)



