。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。



ミラーハウスを脱出するのは意外と簡単だった。朔羅を探すときあれだけ迷ったのに、思いがけず単純な迷路に正直拍子抜けした。


けど、あのとき俺も焦ってたんだよな。


朔羅を見つけられなくて―――


我を忘れてた。


その後、俺は最寄りの医務室に朔羅を連れて行き、待機していたスタッフたちが朔羅の怪我した腕を見て、医務室の中でちょっとした騒ぎになった。


その後、応急処置だがきちんと手当てをしてもらって、ランドの責任者らしき人物も駆けつけてきて、朔羅は何も覚えてない様子だったから俺が、ミラーハウスに雨宿りの為入ったことを言うと


「おかしいですね……あのミラーハウスは修繕中で、マップにも載せてなかったのに」


と驚いていた。


「でも、確かに標識はあったし」見間違える筈がない。


「さっき確認してきましたが標識は無かったです。ですが、お客様の言う通りミラーハウスの鍵は開いていました」と別のスタッフが言い


結局、誰かのイタズラと言うことに終わった。


イタズラ……にしちゃタチが悪すぎるぜ。


でも俺は分かっていた。




あれは単なる“イタズラ”じゃなく、スネークの“罠”だってことを―――




それ以上は深く詮索されるとマズイと思った俺は、適当に「迷路で迷って足を滑らし鏡を割った」と言い訳をすると


ランドの責任者らしき人物が「わたくし共の監督不行届きです。お客様に多大なご迷惑をお掛けして申し訳ございません!」と何度も頭を下げ、


いや、悪いのオタクらじゃないし。


と途中で申し訳ない気持ちになったが、MIRACLEランドの責任者は、次回入園する際のランドパスポートと、食事券をくれた。


その食事券の額を見て朔羅は慌ててそれを返そうとしたが、俺がさっとそれを奪った。


「おおきに~♪」とにこにこ、すぐにポッケに仕舞い入れて入れ、


スネークの野郎、どたまきたけど、結果オーライやな。



今回の件



豪華食事と次回のランドデートで、





許したるわ。