―――『スネークが俺たちを狙うのは、どうやら龍崎グループが主催のパーティーだそうです。
そのとき全員揃う―――』
またキョウスケ。
盛岡…
かごめ神社―――
玄蛇
過去に耳にした声や言葉、あたしの考えがぐちゃぐちゃになって脳を溶かしているみたいだ。
何でこんな時に!
「……助けて…」
ふいに誰かの感情が強く流れてきて、あたしは銃を下ろした。
頭痛が一層酷くなる。まるで頭の中を誰かに乗っ取られて、それに抗おうとしているかのように。
「ぁあぁぁあああああ!」
割れそうになる頭痛に悲鳴を挙げ、思わず頭を抱える。
ハジキが床に落ち、スネークはそれをゆっくりとした動作で拾った。
顔を上げると、どこか嘲るような薄ら笑いを浮かべたスネークがあたしを見下ろしていた。
あたしは精一杯睨みつけたが、頭痛のせいで声も出せない。
眩暈のようなものもして、視界がもやがかったように白くなる。
「まだまだ実験を続ける必要があるみたいだね」とスネークは笑い、歪む視界の中、その黒い人影が遠ざかって行こうとした。
そのときだった。
誰かの―――とても強い感情が流れてきた。
「……助けて…お兄ちゃん…」
あたしは何故だか、その子の言葉を呟いた。
「助けて………あたしはここに居る…ここは冷たくて寂しい場所―――
あたしは
殺された」
これは―――誰の声……?
間違いなくあたしの声だが、でもあたしの“言葉”じゃない。
遠ざかっていく人影が脚を止め、こちらを見ていた。
サングラスを取り払って、完全に露わになったその顔は―――
でも、誰だか判別できなかった。
ただ、赤い二つの眼が光った―――
意識はそこで途切れた。



