白へびにしてもスネークにしても、
いつもあたしは狙われた。
でも、いつも寸での所でとどめをさすことはしない。
何故なのか―――
「何が目的だ」
スネークに問いかけると、圧倒的不利な立場に居るってのにスネークはうすら笑いを浮かべて
「目的?そうだな…
敢えて言うのなら、
―――“実験”
をしているんだよ。君はプロトタイプだ」
スネーク……だと思われる男はあたしを見あげながら口元に笑みを浮かべる。
プロ……?何なのか分かんねぇけど、
実験―――……?
「何の実験なんだ!
それにあたしはお前のモルモットじゃねぇ!」
と、怒鳴ると
「モルモット?とんでもない。私にとって君は大切な
お姫様なんだ。
あんな薄汚い生き物と一緒にしないでほしいね」
「その“お姫様”で実験か?
バカじゃねぇの。お姫様で実験なんてどのおとぎ話のストーリーにも出てこない」
「先入観はいけないな。
でも実験は、
失敗だったようだ―――
なら用はない。
私を撃て。
そうすれば世界最強と謳われた殺し屋を君が葬れる。
君は姫どころか、永遠の
英雄になれる」
こいつを撃てば―――……
あたしはもう
命を狙われない。ワケも分からない理由で怯えなくてもいいんだ。
あたしはトリガーに指を掛けた。
「そう、それでいい」
スネークがうっすら笑う。これから迎える死さえ怖がることなく、むしろ楽しんでいそうなその額のど真ん中にハジキの銃口を定め、
「お望み通り、やってやるよ」
あとはトリガーを引くだけ。
ぐぐっとトリガーに込めた力を強めたときだった。



