。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅴ・*・。。*・。




白へびにしてもスネークにしても、


いつもあたしは狙われた。


でも、いつも寸での所でとどめをさすことはしない。


何故なのか―――


「何が目的だ」


スネークに問いかけると、圧倒的不利な立場に居るってのにスネークはうすら笑いを浮かべて


「目的?そうだな…


敢えて言うのなら、




―――“実験”




をしているんだよ。君はプロトタイプだ」


スネーク……だと思われる男はあたしを見あげながら口元に笑みを浮かべる。


プロ……?何なのか分かんねぇけど、




実験―――……?



「何の実験なんだ!


それにあたしはお前のモルモットじゃねぇ!」


と、怒鳴ると


「モルモット?とんでもない。私にとって君は大切な


お姫様なんだ。




あんな薄汚い生き物と一緒にしないでほしいね」


「その“お姫様”で実験か?


バカじゃねぇの。お姫様で実験なんてどのおとぎ話のストーリーにも出てこない」


「先入観はいけないな。


でも実験は、


失敗だったようだ―――




なら用はない。





私を撃て。


そうすれば世界最強と謳われた殺し屋を君が葬れる。


君は姫どころか、永遠の



英雄(ヒーロー)になれる」





こいつを撃てば―――……


あたしはもう


命を狙われない。ワケも分からない理由で怯えなくてもいいんだ。


あたしはトリガーに指を掛けた。


「そう、それでいい」


スネークがうっすら笑う。これから迎える死さえ怖がることなく、むしろ楽しんでいそうなその額のど真ん中にハジキの銃口を定め、


「お望み通り、やってやるよ」


あとはトリガーを引くだけ。





ぐぐっとトリガーに込めた力を強めたときだった。